2009年10月21日水曜日

シャーミー料理を食う@池袋

シリア、レバノン、ヨルダン、パレスチナ辺りを
「シャーム」(大シリア)という概念で指すことがあるのだけれど、
この辺りは言語も文化も大体同じカテゴリーに属しています。
(勿論差異はありますが。)

どれくらい同じかというと、
パレスチナ方言を1年勉強した私は、
シリア方言は分かるけどエジプト方言は分からない、みたいな。
「幾ら?」と聞くのを、
パレスチナやシリアでは「アッデーシュ?」と聞くけど
エジプトでは「ビカーム?」と聞くよ、みたいな。
ごめんなさい湾岸方言は謎過ぎて分かりません誰か教えて、みたいな。


と、マニア過ぎて意味不明な話になる前に、
今日は池袋で食べたシリア料理屋さんのお話。


パルミラ



今日は豚丼(一人吉野家@御茶ノ水)を
食べてしまったあとの訪問だったので、少なめコース。
付き合ってくれたつばささん、ありがとう!!


せっかくなので、
なみちゃんの○分クッキング~。といきます。


ちゃんちゃらちゃかちゃかちゃっちゃっちゃ~♪(以下略)



はーい。
まず、パレスチナにもある「ホンモス」「ムハッラル」「ムタッバル」です。


(左から、ホンモス、ムハッラル、ムタッバル)


ホンモス(Hommos)はヒヨコ豆のこと。
ゴマペーストである「タヒーナ」やニンニクなど、
お店によってブレンドが違います。
(私はエルサレムにある某ホンモス専門店が
 世界で一番だと信じて疑いません(笑)。)
ちなみにイスラエルにもあるこの前菜、
ヘブライ語ではフムス(khumus)と発音するそうです。
「豆?! お前は本当に豆なのか?!?!」という味がします。

ムハッラル(Mkhallal)は「酢漬け」みたいな意味ですが、
つまりピクルスのこと。
塩と水、レモン汁などを合わせた液にキュウリ等をつけこんだものです。
パレスチナ人は大体、コーラの1.5L空きペットボトルに
小さめキュウリをこれでもかという位に詰め込んで作ります。
「コカコーラ」とラベルの貼られたペットボトルにキュウリが詰まっている
様は少々芸術的といいますか…シュールな気もしなくもなく、
「これ、食べられるの?」といった感じですが、
ピクルス嫌いな人でも食えるようなマイルドなしょっぱさです。

ムタッバル(Mtabbal)はナスを叩いたペースト。
こいつの作り方、私は知りません。
でも同じくナスで出来てるババガヌージュより好き。
「お前にこんな味が出せたのか!! 見直したぞナス!!!」
というクリーミーさです。
だれか、作り方をコメントで教えて下さい(笑)。


とまぁ、これら前菜はピタパンで包んで食べます。
ピタをちぎって開き、ちょちょいっとソースを間にはさんで食べる、みたいな。

ピタパン。
2007年、パレスチナの西岸内では
焼きたて5枚1シェケル(約25円)で買えた(ビールゼイト村価格ですが)。




それから、パセリのみじん切りサラダ「タッブーレ」。(tabbooleh)


日本の縮れパセリではなく、
イタリアンパセリという種類のものを使います。葉が平べったい。
イタリアンパセリ、トマト等を刻んで混ぜ、
レモン汁・塩・オリーブオイルで和えたもの。
ナーブルスの友人宅で
お客さんが来たときのお昼ご飯に作ってたのを手伝った時は、
タマネギやレタス、キュウリも超細かくして入れてた記憶が。
(上に乗ってるのはトマトの皮をむいたものです)

そういえば留学する時、
ママさんには「生野菜は食べるんじゃないよ!!」と心配され、
ピ○トロドレッシングを持たされそうになった記憶があります。
親心というものは時に細やか過ぎて恐ろしい。

ちなみに現地では、
サラダは基本的に塩、オリーブオイル、レモン汁で味付けします。
ごめんママさん、娘は初日から生野菜を食っていたよ。



それから食後にコーヒー「アフエ」。(ahwe、方言ではQはハムザ音になる)



超細かく挽いたコーヒーとカルダモンを、
一人スプーン山盛り一杯分ずつくらいお湯に入れて、
粉が沈まないように、かき混ぜながら何度もゆっくり沸かします。
砂糖は最初に入れておくのがコツみたい。

日本ではこの細かさにコーヒー豆を挽いてくれるお店は無さそう。
エルサレムで買うなら、
ダマスカスゲートを入ってすぐ目の前のV字路を
右手に入ったすぐ右にあるお店がオススメな並木です。




とりあえず、久々にホンモスが食えて満足です!!
以上、並木のテキトーすぎる○分クッキングでした。

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