2009年10月23日金曜日

スカーフだってオシャレだぞ

「イスラーム教徒の女性はスカーフを被らなきゃいけない」



なんて言うと凄く禁欲的で
「ホントは被りたくないのにー!」と思っていそうなイメージですが、
実のところ私はスカーフ(ヒジャーブ)にちょびっと憧れていました。
ヒジャーブ用の布をヘアバンドみたいに髪の毛に巻いて
マネっこしてたくらいです。



髪の毛を隠すには、
先ず太めのヘアバンドで髪の毛を押さえてから、
長い長方形のヒジャーブで髪の毛をくるくる巻き、
ピンやマチ針で留めていきます。
前髪や横髪もしっかり隠します。


でも日本だろうがパレスチナだろうが、女の子は女の子。
工夫を凝らしてめいっぱいのオシャレをします。
もちろん流行だってある。


オシャレなヒジャーブっ子たちは、
服とヒジャーブの色をそろえてみたり、
下につけるヘアバンドの色をチラ見せしたりします。

私が居た頃に流行っていたのは、ヒジャーブとレースを重ねて巻くこと。
白いレースとヒジャーブのコントラストがキレイでもあり、
そんでもって可憐な感じです。かわゆす。
写真でお見せできないのが至極残念なのであります。




ところで、私の隣人の年頃の女の子は、
イスラーム教徒なのに、ヒジャーブを被っていませんでした。

両親をよく手伝う長女。物静かで大人しくて質素。
すらっとした身のこなしとくるくるカールの黒髪で、
誰が見ても「あの娘はきれいだよ」と言われる彼女。

そんな彼女が、ヒジャーブを被らない理由を語ったことがあります。



「知っているでしょう、
 ここヒジャーブを被らないことは”ハラーム”(※1)なの。

 でも神様は、待っていて下さるわ。
 私が『被ってもいい』と思う時になったら被るべきなのよ。
 それが、本当に内側から出てくる信仰心というものだもの。
 周りに言われて被るものじゃないわ。」




小学校に上がるくらいの頃から
ヒジャーブを被るようしつけられる子もいれば、
自分で「その時」を選ぶ子もいます。


もし私がこの地に育っていたら、何を選び取ったのかな。
なんて、たまに思う並木でした。



※1 ハラーム:
宗教的に好ましくないこと。
例えば婚前交渉なども「ハラーム」にあたる。

「仏教徒には神様がいっぱいいるの」と言うと
人によっては「そんなのあり得ない!ハラーム!」
と返してくれたりもする。一神教コミュニティだとよく言われる。
「世界はそんなもんだよね」と返してくれる人もいたりする。
世界は色々だから面白いんだよね。

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