2009年10月19日月曜日

アーティチョークにまつわるトリビア

アラビア語を5年間学ぶ中で
一番「なるほどっっっ!」と思った瞬間、
それはヨルダン川西岸地区のナーブルスでやってきました。


西洋料理に使われる食材アーティチョーク。
「なんだその粉っぽそうな食材は」と思われるかもしれませんが、
キク科の植物のつぼみ部分です。

困ったときのウィキペディア。
とげとげしていて食べ辛そうです。食感は芋っぽいらしい。




さてこのアーティチョーク、私は食べたことないのですが、
パレスチナではフェンネルなどのハーブと共に
普通に市場に並んでいます。


ナーブルスに泊まり込んでいた頃、
市場を一緒に歩いていた友人に
「これ、アラビア語でなんていうの」と聞いたところ、
返ってきた言葉は

「アルディショーケ」
(arDi shooke)


adDi=地面の、土地の
shooke=トゲ、フォーク


という意味なので、
「おぉ!地面のトゲ!!」 と納得がいくのであります。

そうかー。アーティチョークはアラビア語出身の単語だったのかー。
そうだよねー。やっぱトゲトゲしてるもんねー。
こういう「腑に落ちた」感覚がやめられないので
語学が好きな私であります。



が、しかし!
アーティチョークの語源はアラビア語と、思って早3年が過ぎた今日。
私は知ってしまったのでした。


「アルディーショーケ」が当て字であることを。。。。。。

※「民間語源」と呼ぶらしい




つまり、日本人が「カステラ」を「家主貞良」と書き、
「カッパ」を「合羽」と書くが如く、
アラブ人は「Artichoke」を「arDi shooke」と書いて読むのであります。


がちょーん。
そんなことに私は5年で一番の納得的瞬間を使ってしまったのかー。



まぁでも「コカコーラ」を語呂合わせと意味合わせで「可口可楽」と書く中国語と
同じような感覚がアラビア語に存在すると思わなかったので、
それはそれで新発見だった並木でした。



他にもパレスチナ方言には外国語と同じ言葉がいっぱいあるのですが、
アラビア語がニワトリで外国語の方が卵なのか、
外国語がニワトリでアラビア語の方が卵なのか、
パッと区別がつかない並木はまだまだヒヨっ子なのであります。
「スシュワール」とかはさすがにフランス語だって分かるけどねぇ。

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