2009年12月4日金曜日

寒いんだぞこらぁっ。

断言します。


西岸地区の冬は、




東京の冬より寒い。


まじ寒です。激寒です。
「パレスチナって、常夏でしょ~★」
という輩は非常に多いのですが、
半袖で冬のパレスチナに放り出してあげたいです。




どのくらいMAXで寒いかと言えばですね、
私は毎晩パジャマを二重に着て、
コートを着て、
毛布を3枚かけ、
羽根布団を2枚かけてもまだガタガタする
ような寒さです。
ナメてはいかんのです。

その原因は、2つ。
まず、高度の高い立地。
そして、夏の日差しの中でもヒンヤリするようにできている、
つるつるの肌色エルサレム・ストーン製の家。
こいつが底冷えを呼びます。



そして冬といえば雨。
中国製のカサ(シャムスィーエ)なんて役に立たず、
バケツをひっくり返したような勢いで降る雨。
梅雨なんてメじゃない。
家の前の坂は常に小川。ミニ滝。
スニーカーで歩こうもんなら1秒で足が水没です。



「へぇ、雨なんて降るんだ」と思われるでしょうが、
パレスチナでは「雨」と「冬」の結びつきがとても強いのです。

「冬=雨季」というべきか、冬と雨が同じ言葉です。
雨が降っている時、彼らは「世界が冬だね(addoniya toshtee)」と言います。
恵みの雨でもあり、
若者は雨の中、傘もささずにピョンピョンしていたりします。
風邪をひかないのか非常に心配です。



ちなみに、たまに雪も降ります。
その時は大人から子どもまでおおはしゃぎ。


ナーヘル兄(27)はニヤニヤしながら言います。

「雪が降るとよぉ、
 みんな雪玉を投げて遊ぶんだ。
 そんな時はさ、
 ヒジャーブ被った女の子に雪玉をぶつけたって
 お咎めナシさ。
 こんな出会いもアリだろ?(笑)」



まぁ、
「雪の日に出会った」なんていうのは
ロマンスが好きなパレスチナ人に似合う気がします(笑)。
でも私を標的に雪玉を投げてくる男・子どもらには辟易した、
2006年の冬でありました。

1 件のコメント:

  1. 確かに。初めて西岸に行ったのが真冬で、家族分の10倍以上の毛布が部屋にあったから、疑問に思っていたら、夜の寒さに度肝を抜かれました。
    なんかこの時期になると、鍋も増えますよね??やったら乳製品な感じのミルク鍋みたいなやつが。あと小さい電気ストーブ。なんで大きいのじゃなくて、小さいのいっぱいい置くんだろう??

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